ワイン瓶の首部分のシールに注目!その色と記号が伝える奥深い情報

ラベルやカプセルの見方とポイント
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ワイン選びの際、多くの人がラベルを見て選びますが、実は瓶の首部分にあるシール(カプセル)にも重要な情報が詰まっています。この小さなシールの記号を知ることで、ワインの種類や生産者の特徴を深く理解できます。本記事では、特にフランスワインを中心に、瓶の首部分に隠された情報をさらに詳しく解説し、ワイン選びを一層楽しくするポイントをご紹介します。

シールの色が示すワインのタイプ

瓶の首部分に貼られるカプセルの色は、ワインの種類や法的な分類、品質を示すヒントです。フランスワインでは以下のような色分けが一般的で、それぞれの意味を理解することでワイン選びがスムーズになります。
  • 緑(Pantone 340 C): AOC(原産地統制呼称)やVDQS(品質優良指定ワイン)に使用されます。これらはフランスの高品質ワインの指標であり、スティルワインやスパークリングワイン(例:シャンパーニュ)にも適用されます。
  • 青(Pantone 285 C): テーブルワインや地域特定のないワイン(Vin de France)に多く使われます。厳格なAOC基準を満たしていなくても、手軽に楽しめるワインが該当します。
  • 赤(Pantone 209 C): 2011年以降、青や緑の代わりに使われる場合があります。ただし、AOCのスパークリングワイン(例:シャンパン)や天然甘口ワイン(VDN)には使用されません。
  • オレンジ(Pantone 021 C): 主に天然甘口ワイン(VDN)やリキュールワインに使われます。たとえば、「バニュルス(Banyuls)」や「マクヴァン・デュ・ジュラ(Macvin du Jura)」などが該当します。

シールの記号が示す生産者の役割

カプセルに記載されている記号や略語は、生産者や流通形態を知る重要な手がかりです。以下の記号を覚えておくと、より深くワインの背景を理解できます。
  • R(Récoltant): 生産者自身が収穫、醸造、瓶詰めまで行ったことを示します。この記号が付いたワインは、個性的で生産者のこだわりが反映されています。
  • N(Négociant):生産者ではなく、ネゴシアン(流通業者)がブドウやワインを購入して瓶詰めを行ったもの。ただし、生産地で瓶詰めが行われた場合、ネゴシアンでも「R」の表示を選択することが許されることがあります。ネゴシアンの歴史や実績を調べると、安定した品質のワインが見つかります
  • E(Entrepositaire): 認定貯蔵業者を示します。大手メーカーや協同組合がブドウやワインを買い取り、自社ブランドとして販売する場合に使用されます。

シールを活用したワイン選びのポイント

瓶の首部分のシールに注目することで、ラベルだけでは分からない情報を得ることができます。たとえば、AOCワインを選びたい場合は緑のシールを探すと良いでしょう。また、「R」の記号が付いたワインは、生産者の個性を楽しむのに最適です。一方で、「N」の記号が付いたワインでも、ネゴシアンの信頼性や実績に基づいた良質なワインが多く存在します。 カプセルの色で迷ったときの選び方
  • 初心者向け: 緑色のシール(AOCワイン)が最も無難で信頼性が高い選択です。
  • 冒険したいとき: 青色や赤色のシールを選び、地域特定のないユニークなワインに挑戦するのも楽しいでしょう。
記号から選ぶポイント
  • Rの記号が付いたワイン: 生産者のこだわりを感じたいなら最適。
  • Nの記号が付いたワイン: ネゴシアンの実績や評価を確認すると安心です。

まとめ

瓶の首部分のシールは、ワイン選びの際に見過ごされがちな情報源ですが、色や記号を知ることで選択肢を広げることができます。ぜひ次回のワイン購入時には、シールにも注目してみてください。あなたにぴったりの一本が見つかるかもしれません。

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